なんとなく小学校時代を思い出してみる* ~今回はだいた女子と男子関連の話~

★男子と女子は表面上は仲良くしない

 それぞれ同性同士でグループ作って、仲良くするとからかわれる、という空気はあった。男子がからかって女子が言い返す、みたいなのは日常。でもそういう仲の子はどっちかというと本気でやってるわけではなく、恋愛感情があるかといえば別だが、半分友達のじゃれあいみたいなもんで相手に嫌な気持ちはなかった。

 苗字が少し変わっていたからか、苗字で変なあだ名をつけられ、からかわれることが多かった。そのあだ名で呼ばれるたびに怒って追いかけるというお約束の展開がよくあった。だけど、向こうの足のほうが圧倒的に速く一瞬でいなくなるため、早々に追いかけるのをあきらめていた。学年が上がるにつれ、相手にするのも面倒になると、だから何?といった感じになっていった。高学年の時は言う人すらいなくなっていた。

 

★女子間でなぜかスカートめくりがはやり、男子が女子にやると、逆に男子からも変態だといわれるので男子はやらなくなる

 低学年の頃は女子のスカートをめくる子が一人いたけど、男子からも変態扱いで味方がいなくなるため自然とやらなくなる。なのに、今度は女子が女子にスカートめくりをする。もちろん体育のズボンをスカートの下に履いているためパンツは見えない。だから平気でやる。男子はむしろ逃げる。

 私はなんでそんなことになったのかよくわからなかったが、毎朝始業のチャイムが鳴るまで友達二人に追い回されるのでただただ毎日逃げ続けてヘロヘロだった。逃げるしかないこちらがあまりに不利で、めくられるのは女子でも嫌だったのでついにキレた。その時はその子たちも大人しくはなるが、次の日以降は懲りずに同じ展開になった。それ以降も私は追い回され続け、1週間に1回はキレることになった。

 

★トイレでも男子は入れないけど女子は何も言われないという現象がある

 男子が女子トイレに一歩でも入ると男子からも変態扱いされるので、男子に追いかけられたら女子トイレに逃げ込めば勝ちだった。なのに女子が男子トイレに入るのは責められない。流石にのぞきたいわけではないため、誰も使ってないときにしか入らないが、今思い返すと男の子は意外と紳士的(?)だったと言えるかもしれない。

 トイレとは違うが、5年生の時の野外活動で他校と宿泊先がかぶり、泊った夜の女子部屋で、女子のお風呂の時間に他校の男子生徒たちがのぞきに来ていた、という話題が持ち上がった。真偽は不明だが、うちの学校(少なくとも学年)の男子たちは絶対やらない(男子間で嫌煙されるため)から驚いた。もしかして、うちの男子たちが当たり前、というわけではないのかなーと思った。そういったところはちょっと見直した。

 

★好きな人は普通にばらされるので、友達に対してもほとんどの子は「いない」と言う

 思えば絶対そんなことないはずなのにほとんどの子は「いない」しか言わなかった。

 私は割と素直に答えてしまって4回ぐらいばらされた。

 特に1回目は1年生のとき、幼馴染(というか同じマンションに住む腐れ縁の同級生)に言ったら、次の瞬間、終礼前の教壇に立って、大声で私の好きな人をクラスメイト達(好きな人当人を含む)の前でばらした。

 同じ家なので一緒に下校するときずっと私は泣いていた。まずいと思ったのか代わりに自分の好きな子を教えてくれた(さすがに反省したのか、親に怒られることを恐れたのかは謎、私は後者だと思っている)。

 興味はなかったし、明日以降からかわれるのではないかという恐怖を解決してくれるわけではないので許す気にはなれなかったが、いかにもな可愛い子の名前が出たのでとりあえず泣き止んであげた。仕返しにこっちもバラすという発想はあったが、普通にキレられそうなのと、こんな酷いことをする人間にはなりたくないという、子供なりのプライドが働いたためやめておいた。次の日以降、結局誰にもからかわれなかった。ホッとしたが、それでもあいつは絶対許さないと思った。

 4年生になったとき、たまたま下校中一緒になり、その時のことを軽く文句を言ったら、「だけどこの間友達とその話になったとき、あのとき俺が叫んだお前の好きな人の名前は誰も覚えてないって、みんな言ってたよ。」と言い訳するように言われた。そもそも今更なぜその話題が同級生の間で蒸し返されたのか、唐突に知りたくなかった事実が分かり、追求したい気持ちはあったが、言い返す勇気もなかったのでこの時もやめておいた。

 あと3回ばらしたのは、ちょっと意地悪な性格の女子3人組だった。その子たちに言った翌日には全員に話が広まっていた。ようやく私が学習して好きな人を誰にも言わなくなったのは5年生になってからだった。

 思い返すと、自分もよりによって何故そのメンツにばらしたのか。

 子供の頃って翌日には前日のことをコロっと忘れて平気な顔をしていることが多い、素直すぎて怖い。